Vol.080 孤独な聖夜のエンディング

そういえば、バレンタインデーだったんだよなあ…。
ドラクエ6の、切ないエンディングと、
私の淋しい日常がシンクロして、寂寥感が倍増です。
あ、部屋の温度が9度しかない。

エンディングの詳しい内容は省きます。

感想としては、
このゲームには、「孤独」がつきまとっていたなあ、と感じました。

両親が魔王の手に落ち、戦いを決意した王子。
両親を失い、兄がいたらと空想する、村の少女。
モヒカンが嫌で、家を飛び出した、大工の息子。
育ての親に捨てられた過去を持つ、姉弟。
記憶を失い、誰にも気がつかれずに、鏡の前に佇む少女。
プレイヤーに忘れられがちな、メガネ少年。
尊敬されながらも、知らない間に厄介者になっていた、町の英雄。

孤独な冒険者達は、いつしか出会い、
壮大な世界を旅することになります。
その旅先でも、

濡れ衣で、町を追われたメイド。
洗礼の儀式を恐れて、国民から呆れられる王子。
何千年も、鏡に閉じこめられた姫。
病床で、空飛ぶことを夢見る少年。

たくさんの「孤独」に出会います。
孤独は空想を生み、空想は夢の世界を築きます。

孤独は時に、魔王につけ込まれる、闇を産みます。
しかし、本当の孤独を知る者達の絆こそが、
強大な大魔王に、打ち勝つ力となったのではないでしょうか。

そんなことを、バレンタインデーの孤独な夜に、
一人考えたのでした。
家にこもってゲームばかりしていないで、たまには外へ出よう。
(あ、すれちがい通信もしないと)

システム面で言うと、
何度も書きますが、会話システムが素晴らしかったです。
ストーリーにも、キャラクターにも厚みが出て、
感情移入の度合いが違いました。
エンディングの内容は、SFC版と同じはずなのに、
こんなにも、感じ方が変わるとは。
それともトシをとって、涙もろくなっただけ?
(中学校の頃は、特にバカだったからなあ)

エンディングの注意点としては、
スタッフロール中に出てくる、
テリーのシーンだけ、しっかり見ておきましょう。

あとは適当でも、このゲームを更にやり込んでいれば、
もう一度くらい、エンディングを見る機会が訪れるはず…です。

クリアしたくらいで、終わりにするには勿体ない!
これから、エンディング後の世界を、
じっくりと楽しむ事にしましょう!

“Vol.080 孤独な聖夜のエンディング” への 1 件のフィードバック

コメントは受け付けていません。