そういえば、バレンタインデーだったんだよなあ…。
ドラクエ6の、切ないエンディングと、
私の淋しい日常がシンクロして、寂寥感が倍増です。
あ、部屋の温度が9度しかない。
エンディングの詳しい内容は省きます。
感想としては、
このゲームには、「孤独」がつきまとっていたなあ、と感じました。
両親が魔王の手に落ち、戦いを決意した王子。
両親を失い、兄がいたらと空想する、村の少女。
モヒカンが嫌で、家を飛び出した、大工の息子。
育ての親に捨てられた過去を持つ、姉弟。
記憶を失い、誰にも気がつかれずに、鏡の前に佇む少女。
プレイヤーに忘れられがちな、メガネ少年。
尊敬されながらも、知らない間に厄介者になっていた、町の英雄。
孤独な冒険者達は、いつしか出会い、
壮大な世界を旅することになります。
その旅先でも、
濡れ衣で、町を追われたメイド。
洗礼の儀式を恐れて、国民から呆れられる王子。
何千年も、鏡に閉じこめられた姫。
病床で、空飛ぶことを夢見る少年。
たくさんの「孤独」に出会います。
孤独は空想を生み、空想は夢の世界を築きます。
孤独は時に、魔王につけ込まれる、闇を産みます。
しかし、本当の孤独を知る者達の絆こそが、
強大な大魔王に、打ち勝つ力となったのではないでしょうか。
そんなことを、バレンタインデーの孤独な夜に、
一人考えたのでした。
家にこもってゲームばかりしていないで、たまには外へ出よう。
(あ、すれちがい通信もしないと)
システム面で言うと、
何度も書きますが、会話システムが素晴らしかったです。
ストーリーにも、キャラクターにも厚みが出て、
感情移入の度合いが違いました。
エンディングの内容は、SFC版と同じはずなのに、
こんなにも、感じ方が変わるとは。
それともトシをとって、涙もろくなっただけ?
(中学校の頃は、特にバカだったからなあ)
エンディングの注意点としては、
スタッフロール中に出てくる、
テリーのシーンだけ、しっかり見ておきましょう。
あとは適当でも、このゲームを更にやり込んでいれば、
もう一度くらい、エンディングを見る機会が訪れるはず…です。
クリアしたくらいで、終わりにするには勿体ない!
これから、エンディング後の世界を、
じっくりと楽しむ事にしましょう!
すばらしい随筆ですね